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まずはじめに、この度の東日本大震災により、被害を受けられた皆様に心よりお見舞い申し上げます。 さて、本年も国際超電導産業技術研究センター(ISTEC)が主催する第24回国際超電導シンポジウム(ISS2011)を開催する運びとなりました。この大変な状況下で、超電導技術が近い将来の復興に少しでもお役に立てることを切に願ってやみません。 本年は、超電導が発見されて100年、さらに高温超電導が発見されてから25年という記念の年であります。この100年の間に、超電導技術はMRIをはじめさまざまな分野に応用されるようになってきました。また、高温超電導もこの25年の間に多くの技術的進歩があり、実用化を目前にした応用がいくつも育ってきております。その応用を支える基盤技術として、たとえば高品質の超電導バルク、高電流密度で高性能な超電導線材、超高速かつ低消費電力の超電導デバイスなどがあげられます。日本はこのいずれの分野においても先頭を走っています。 一方で、電力貯蔵システム、浄水用磁気分離システム、大電流・高電圧電力ケーブル、磁気浮上式鉄道車両用マグネット、風力発電機・モータ等の超電導回転機、限流器、変圧器、超電導エレクトロニクス用基本回路実用化技術の開発も進行中で、これらは基盤技術の完成とあいまって、一斉に市場に出現するものと期待されております。そして、このような普遍的な技術開発は、国際協力によって一層加速され、商品化が早まるものと信じております。 最近は、BRIC's 諸国をはじめ新興国群が高度成長を続けており、省エネルギーや地球温暖化ガスの排出量を削減する新しい社会システムの構築が急務となっております。それらは、(1)エネルギー輸送には次世代送電網、(2)情報伝達には、新ルータを含む光ファイバー網、(3)人の輸送には高速鉄道網が考えられます。また、これらにエネルギーを注入する(4)新エネルギー源も必要です。そのためには各種の新しい超電導技術を開発する必要があることは自明であります。 今回の国際超電導シンポジウムは、2011年10月24日〜26日の3日間、会場をタワーホール船堀(東京)で、経済産業省など7機関の後援と19の学会・学術機関の協賛を頂き開催されます。シンポジウムには1988年以来、海外からの参加者約100名を含め、600〜700名のご参加をいただき、発表件数も500を越えております。 本シンポジウムが世界中の科学者、技術者、経営管理者、企業家の方々が国際協調の精神に基づいて、超電導とその将来の応用について、新しい発見を報告し、意見を交換し、討議するためのフォーラムとして役立ちますよう、ISS2011各委員会のメンバー全員が心から望んでおります。
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