所長挨拶

ご挨拶
財団法人 国際超電導産業技術研究センター
超電導工学研究所
所長
塩原 融
(財)国際超電導産業技術研究センター、超電導工学研究所は昭和63年の設立以降、初代田中昭二所長のもとで輝かしい成果を上げました。 平成21年2月1日から塩原融が所長として、さらなる研究所の発展とともに、超電導技術の社会の実現を目指し、力を尽くして参りたいと存じますので、今後ともご指導、ご鞭撻を賜りますよう、宜しくお願い申し上げます。 昭和61年における高温超電導材料の発見を受けて、昭和63年から通産省(当時)主導による「超電導材料・超電導素子」研究開発プロジェクトが開始されました。引き続き、平成10年度より経産省から(独)新エネルギー・産業技術開発機構(NEDO)を通じて超電導の応用をめざした超電導基盤技術研究開発プロジェクトが進められ、実用化の見通しが得られ、平成20年度からはイットリウム(Y)系超電導線材を用いた超電導電力機器の実用化に重要な要素技術の研究開発が精力的に進められています。一方、薄膜電子デバイス分野への超電導応用に関しては、NEDOからの受託研究開発により、超電導単一磁束量子(SFQ)技術の早期実用化を目指した技術開発が進められています。 平成21年度からは、大学及びメーカーとともに、(独)科学技術振興機構(JST)から受託した高温超電導SQUIDを用いた先端バイオ・非破壊センシング技術開発を開始しました。さらに、日本学術振興会(JSPS)の委託事業である「最先端研究開発支援プログラム」に採択された30テーマの一つとして、東京工業大学が平成22年3月に受託した「新超電導および関連機能物質の探索と産業用超電導線材の応用」(中心研究者:細野秀雄・東京工業大学教授)の中で東京工業大学より再委託を受け、(独)物質・材料研究機構とともに、新超電導材料の評価・応用に関する研究を開始しました。今後これまでの20 余年の成果を踏まえ、超電導工学研究所が研究開発の中核となり、我が国の成長戦略先端分野に位置づけられる高温超電導材料・技術の本格的な実用化を目指した研究開発に積極的に取り組む所存です。21世紀を形成する新しい材料・技術である超電導技術の研究開発を国際協調のもとで推進し、環境・エネルギー分野において、二酸化炭素(CO2)排出削減等を含めた新しいエネルギー社会構築を目指して、世界に貢献したいと念願しています。

